今、終活が注目されています。しかし、終活なんてまだ早い、いざとなればできるだろうと思いがちです。さらに、具体的に何から始めればいいのか分からないことも終活を遅らせている原因です。
終活を出来るだけ簡単に行う方法のポイントについてお伝えします。
終活とは?自分がよりよく生きるための再認識の場所
一般的に終活は、残された遺族のためにするものだと思われています。しかし、終活をすることの醍醐味は、終活の後、自分が残された人生の時間をより有意義に過ごすことではないでしょうか。例えば、終活の中に、エンディングノートを書く必要がでてきます。
エンディングノートには、自分の生い立ちから、学校、会社、家族、親戚などの人間関係を書く欄があるので、相手との関係性を見直す機会になります。また、資産を記録するところもありますので、老後の資金がこのままでは不足するなどの再認識にもつながるのではないでしょうか。
世帯主を引き継ぐことで第2の人生をはじめる
超高齢化社会とは、高齢者が全人口に占める割合が21%以上になる社会のことをいいます。これからの日本も超高齢化社会になります。一般的に年を重ねることは、労働力としての価値が下がるとされ、高齢者のイメージとしては家族の重荷になる存在として捉えられがちです。
そうならないために、いつまでも家の大黒柱は自分だと、家族の長として粘ることは、ある意味、子供達にとって苦痛であったりもします。
終活をすることで、自分が守ってきた家の存在から少し離れて、自分が本当に楽しみたかったこと、したいことを考えることも終活の目的でもあります。
そのためには、資産の面で自分がいなくなった時も、遺族が困らないようにしておき、あとは自分の時間を大切にしながら、余生を楽しむライフスタイルを考えてみるのもいいのではないでしょうか。
資産(荷物)の整理もしておく
骨董品や通帳などお金になる資産は、相続財産になります。相続財産について、死後に配偶者などの遺族に分かるようにしておくことは終活の重要な部分です。
さらに、一見見落とされがちですが、資産価値がない荷物の整理も普段からしておき、死後の荷物が最小限になるようにしておくのも、残された遺族にできることの1つではないでしょうか。
片付けられないことを克服することにもつながる終活。断捨離の気持ちを持ち、捨てられずにいる思い出の品と向き合うことで、新しい自分発見にもつながることもあります。
終わった後は気持ちが晴れやかになる~それが終活
終活はどこか暗いイメージを持たれがちです。しかし、今までの過去の整理をし、新しい生き方を模索するための手段としてとらえれば、ワクワクするイベントでもありますし、現状を把握するという客観的な目を養うことにもつながるのではないでしょうか。
残された遺族のために自分が取り組んだ終活、どんな結果であれ、終活を終えると気持ちが晴々してくるようです。