孤独死の場合、死後数か月経過してから発見されることもめずらしくありません。人体は生ものなので、死後2日くらいから腐敗が始まります。一体誰が清掃してくれるのでしょうか?格安の孤独死の清掃費用を、孤独死の悲惨さとともにお伝えします。
腐敗は死んだらすぐに始まる
孤独死の場合、遺体が発見される手掛かりが異臭であったりすることもあります。死後2日くらいから、ウジ、ハエ、ゴキブリなどの害虫が遺体をむしばんでいきます。死後2週間くらいすれば、部屋には耐えられない悪臭が広がり、近所にもその臭いは分かるようです。
異臭で発見された場合、寝ていた布団、カーペット、その下の板、壁、天井などにも腐敗臭はじめ、腐敗液が充満しています。そうなると部屋の掃除費用は高額なものになってしまい、50万くらいかかることもあるのだそうです。
格安で孤独死の清掃費用をおさえる対策
特殊清掃と言われる、遺体のあった部屋の掃除専門業者では、掃除費用を決める場合、遺体の腐敗度合い、部屋の汚れ具合によって見積を出すそうです。見積の内訳はこちらです。
・臭い消し
・消毒
・害虫駆除
・腐敗液の処理
これらについて、孤独死された方の遺体の腐敗度合いによって、金額が設定されるようです。
臭い、消毒の最安値は2万前後なのだそうです。さらに、害虫駆除の最安値は1万5千円前後、腐敗液の処理については、2万円前後が最安値です。合計で格安でおさえられた場合、5~6万くらいになりそうです。
孤独死の後の費用節約法~遺体の放置期間の短縮
格安で孤独死の清掃費用をおさえようと思った場合、対策として真っ先に考えられるのはこちらです。
・孤独死をさせない
・孤独死になってしまった場合でも、すぐに発見できるようにする
2015年の地点で、65歳以上の高齢者は全体の26.7%なのだそうです。天涯孤独になる高齢者はますます増えると予測されています。一方で、30代、40代でも孤独死をしてしまう人が多くなってきているようです。
失業中に高熱を出してしまい、3日ほど動けなくなるなどすれば、真夏であれば脱水症になりますし、真冬で水道や電気がストップしていれば凍死も考えられます。また、うつ病などで動けなくなり、餓死することもあります。
孤独死をしてしまう人の傾向をもとに、孤独死をしないようにする社会づくりが必要ではないでしょうか。また、一人暮らしをする場合は、何か異変があればすぐに連絡できる場所を地域でつくることも必要です。救急車を呼ぶまでもないけれど、体に異変が生じ、日常生活が不安になるなどの悩みを気軽に相談でき、もしもの時もボタン1つで連絡できるようにすることは、AIも発達していく将来には可能なのではないでしょうか。
賃貸住宅なら損害賠償もありうる?
遺体の処理費用を格安におさえられたとしても、大家さんから損害賠償を求められることもあるようです。次の住人が入りにくい部屋となるからなのだそうです。
ですが、孤独死は社会の問題なので、損害賠償などの個人に問題を押し付ける傾向は減っているそうです。出費を抑えたい場合は、孤独死をさせないようにすることをまず第一にすべきことではないでしょうか。