人は生まれたら必ず死が訪れます。親族が亡くなられたらお葬式をあげなくてはなりませんが「費用はいくらかかるのだろう？」と気になってしまうかもしれません。
「葬儀を行わなくてはならないけれど、出来れば費用を安く抑えたい」と言う方のために、今回は川崎市における葬儀費用や斎場についてまとめてみました。
目次
川崎市の葬儀の費用相場は
2017年に日本消費者協会が出した葬儀費用のアンケート調査による報告では、葬儀にかかる費用の平均は196万円でした。そして最低額は20万円、最高額はなんと800万円だと言います。
地域の風習や葬儀社によってもかかる費用は違ってきますが、川崎市での一般的な葬儀の平均は154万円程度と言われています。
（ここで言う一般的な葬儀とは、お通夜・告別式・火葬の形式で行われるものです。）
一般的な葬儀の内訳としては大きく下記の3つにわけることが出来ます。
葬儀一式の費用
お通夜・告別式・火葬を行う際にかかる費用で、その中に含まれるものとしては、ご遺体の搬送・安置、祭壇の費用や人件費、そして施設利用料などになります。(約120万円前後かかる）
飲食・接待にかかる費用
通夜振る舞い(お通夜の食事)や精進落とし(火葬後や火葬を待つ間に参列者全員で摂る食事)などにかかる飲食費と会葬者への返礼品がこれにあたります。
寺院関連費用
僧侶に対する読経料や戒名料で、葬儀にかかる費用の約四分の一程度が充てられるます。
葬儀にかかる費用の内訳で一番大きな割合を占めるのが葬儀一式の費用なのがわかります。この祭壇や施設料などが含まれている「葬儀一式の費用」を抑える事で、葬儀にかかる費用が抑えられるのではないでしょうか。
葬儀を安く済ませるには市営斎場がおススメ
葬儀社の運営している斎場の他に市営斎場があります。ここでは市営斎場についての特徴や費用、申し込み方などをご紹介します。
市営斎場の特徴
お通夜・告別式・火葬までの葬儀を行うことが出来ます。
ご遺体の安置は可能ですが、付き添い・仮眠は出来ません。
市営斎場の使用料
市内居住者と市外居住者で使用料金は異なりますが、ここでは市内居住者の場合の使用料を記載します。
- 火葬料…～4.500円(年齢によって異なる)
- 遺体安置保管料…1,000円
- 休憩室使用料…4,000円
- 斎場利用料…7,500円～80,000円(斎場、参列者数の規模により異なる)
申し込み方法
川崎市の市営斎場であるかわさき北部斎苑、かわさき南部斎苑を利用する際はまず川崎葬祭場運営管理システムへ登録しておかなくてはなりません。
一度登録を済ませてあればどちらの斎場でも利用する事が可能となります。
- 川崎市斎場電話予約システム…tel：044-270-0536
- 川崎市斎場WEB予約システム
会員番号とパスワードが必要です。
先に川崎市斎場電話予約システムに登録し、その際に市から通知される会員番号を使用してWEB上で予約できます。
(会員番号が3桁の場合はその頭に0をつけて4桁とします)
パスワードは川崎市斎場電話予約システムに登録の際に提出する申請書に記載したパスワードを使用します。(この際メールアドレスが必要になります）
川崎市の市営斎場を紹介
先にご紹介した通り、川崎市には二つの市営斎場があります。それぞれの斎場について少しご紹介いたします。
かわさき北部斎苑
旧川崎市立葬祭場で、 津田山駅から徒歩7分の場所にあります。
火葬場があり、お通夜から告別式・火葬までをこの斎場で行える総合葬祭場になるため、火葬場から斎場までの移動の負担がありません。
現在かわさき北部斎苑では駐車場の改良工事を行っており、駐車可能台数が減少しているため、一日の火葬件数が変更する場合があります。
火葬炉 16炉
休憩室 17室
斎場(式場) 200人用1室、100人用1室、50人用1室の計3室
※50人用の式場は分割して25人用として使用可能です。
火葬などの申し込みについては、原則として川崎市葬祭場電話予約システムに登録されている葬儀事業者を通して代行予約する方式を採用中。
区役所などで発行された死体埋火葬許可証が必要となります。(その際には死亡診断書も必要です)
詳しい事はかわさき北部斎苑まで tel:044-822-3171
かわさき南部斎苑
川崎駅よりバスで16分、川崎区夜光3丁目にある近代的なデザインの斎場は平成16年に完成した明るくてきれいな環境です。
かわさき北部斎苑と同様一般的な葬儀と火葬が行うことが出来る総合葬祭場になります。
- 火葬炉 12炉
- 休憩室 9室
- 斎場(200人用1室、100人用1室、50人用2室) 計4室
- 200人用、100人用の斎場はそれぞれ分割して使用が可能です
- 霊安室 1室
- 遺体保管庫12庫
火葬などの申し込みについてはかわさき北部斎場と同様に、原則として川崎市葬祭場電話予約システムに登録されている葬儀事業者を通して代行予約する方式を採用中。
区役所などで発行された死体埋火葬許可証が必要となります。(その際には死亡診断書も必要です)
詳しくはかわさき南部斎場まで tel：044-277-8146
いずれも川崎市民は市民料金で利用することが出来ます。
川崎市に住所登録がなく、川崎市の市営斎場を利用する場合の料金については川崎市役所、または川崎市ホームページからご確認ください。
川崎市で葬儀の費用を安くするための注意点
葬儀費用を安く抑えたいと、安い葬儀社に飛びついてしまうと後で後悔する事になりかねません。
費用は安く、安心して葬儀を任せるために注意しておきたい点をいくつかご紹介します。
「対応エリアが全国」と謳う葬儀社には要注意
インターネットで検索すると全国土のエリアでも対応とする葬儀社があります。ですが実際には全国に支店を持つ程の大規模な葬儀社は存在していないため、このような葬儀社はいわゆる【丸投げネット業社】なのです。
マニュアル化してアルバイトだけで運営していることもありますので、大切な親族の葬儀を台無しにしてしまわないためにも注意が必要です。
”追加料金は一切不要”の言葉には注意
葬儀プランの中には「最安値」「どこよりも安く」などの謳い文句で目を引くものを見かけることがありますが、それに飛びつくのではなく内容をよく確認する事が大切です。
追加料金なしと記載されているにもかかわらず、結局は追加料金を払うことになってしまった･･･などと言うトラブルも起きています。そういう時はホームページの目につきにくいところに小さく別途料金がかかる記載がありますので、見落とさないように確認する必要があります。
まずは葬儀プランをよく検討し、可能であれば複数の葬儀社から見積もりを取ることも、安心で安く葬儀を行える事につながります。
このようなブラックな葬儀社では白木の祭壇の使いまわし、祭壇の花が生花ではなく造花が使われている場合もありますので要注意です。
葬儀費用を安く抑えるためのポイントは
上記でご紹介した注意点の他に、費用を安く抑えるためのポイントをいくつかご紹介します。
市営の葬儀場・火葬場を利用する
葬儀場・火葬場も民間企業の運営する施設を利用するのと比べると、安く利用できるので費用を抑える事が可能です。
葬儀の形式を費用がかからないものにする
一般的な葬儀はお通夜・告別式・火葬といった流れですが、必ずしもその通りに行わなくてはならないわけではありません。
一日葬や直葬、家族葬など葬儀の形式も多様化しており、費用を抑えた葬儀を行えます。ご親族でよく話し合われて納得のいく形式の葬儀を選択する事が大切です。
給付金を利用する
川崎市では故人が国民健康保険に加入していた場合、葬儀を行った方に口座振替で一人50,000円が葬祭費として支給されます。
葬祭費の支給には申請が必要です。申請に必要なものは以下の通りです。
- 被保険者証
- 葬儀費用の領収書など葬儀を行ったことがわかるもの
- 葬儀を行った方名義の振込先金融機関と口座番号の控え
申請は葬儀から2年を過ぎると失効しますので速やかに申請されることをお勧めします。
川崎市で葬儀を安く済ませるなら葬儀メモリアルセンターがおススメ
葬儀を執り行わなくてはならないけれど、どこへお願いしたらいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
また、以前行った葬儀社より安心して低価格でお任せできるところはないだろうか･･･とお考えの方にお勧めしたいのが、葬儀メモリアルセンターです。
葬儀メモリアルセンターでは、公営の斎場を専門として葬儀を行うため、民間の斎場を利用する葬儀に比べて価格が安く抑えられるうえ、よそへ委託することなく自社施工するため、葬儀に関する不安なども安心して相談が出来ます。
おすすめできる理由として、
- 葬儀メモリアルセンターは公営斎場を利用するため、葬儀費用を低価格におさえることができる。
- 業界トップクラスの依頼件数で、累計7,000件の豊富な経験がある。
- 説明のない追加料金が一切発生しない。
他社のプランには含まれていない事のある【斎場費・運搬費・安置費・ドライアイス】などの諸費用についても、プランの中に初めから含まれているため提示価格以上の費用が発生せず安心できる。 - 24時間、365日いつでも電話対応が可能なので、突然の訃報にもすぐに対応してもらえる。
- 顧客満足度95%(お客様アンケートによる）
などが挙げられます。他にもお寺とのお付き合いのない方のためにはオプションで、ご親族と同宗・同派のお寺・僧侶を紹介、手配してもらえます。
まとめ
最近では葬儀を行わず火葬炉の前で読経をあげる直葬(火葬儀)や、告別式の前日のお通夜を行わない一日葬、親族とごく親しい友人のみで行う家族葬など、葬儀の形態も多様化しています。
豪華な葬儀にお金をかけず、葬儀費用を安く抑えたいと考える方が増えていることも多様化の一因だと考えられます。
費用を安く抑えたいと言っても、大切な家族を弔い見送るための葬儀ですから何でもいいわけではありません。
必要以上にはお金をかけず、それでいて丁寧に心を込めて葬儀を執り行う事が、故 人に対しても残されたご家族にとっても悔いのないお別れになるのではないでしょうか。
ご紹介してきましたように、川崎でも市営の斎場を利用することで民間の斎場に比べて安く葬儀費用を抑えることが出来ます。
葬儀を安く済ませたい、出来るだけ安く葬儀を行いたいとお考えの方の参考になれば幸いです。