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これから準備する場合は必見~終活の問題とは?

終活は2012年の流行語大賞候補にノミネートされた事で話題となり、今もブームになっています。一方で終活に関する問題も浮上してきています。これから終活する方が進めやすくするためにも、終活における問題点をお伝えしていきます。

ますます増える高齢者~終活は生き急ぎ作戦?
平成27年地点で、高齢者は全体の3割近くになろうとしています。高齢者に向かって、「まだ終活していないの?」などと言う人がいます。若者や中年が60歳以上の人を高齢者などと言う事がありますが、実際に自分が高齢者だなと自覚し始めるのは70代後半くらいになってからなのだそうです。
自分がまだ老いていないと思っておられる人に向かって、そろそろ終活の時期じゃないの?などと督促を入れる様な事を言うと、なんだか死を急かされている気持ちになる事でしょう。
60代でも終活をしている人もいます。しかし、それは自分のためというより家族のための終活になっている事がほとんどです。
・遺産の再確認
・遺産の分配
・葬式の形式や費用
・葬式に呼んでほしい人
・部屋の整理・処分
・お墓の撤去
など
終活と言えばこれらの事を意味すると思ってしまいがちです。しかし、これらの事以外に、本来は老後の人生をより良く生きるための活動が終活ではないでしょうか。

老人ホームに入ればそれで終わり?
意識ははっきりしているけれど、持病が悪化すれば大変だからという理由で老人ホームを子供達から勧められた親がいたとします。老人ホームに入ってからしばらくして、子供から連絡がありました。
今まで住んでいた部屋には、もう戻る事はないだろうから、部屋の家具や衣類などをすべて処分する、部屋を解約するというものでした。老人ホームに入ったのだから、当然だと言えますし、まさに終活をしているのです。しかし、なんだかとても寂しいのはなぜでしょうか。

今の終活のすすめに問題あり?
今の終活の問題点は、高齢者で老人ホームに入居した人が、1人暮らしをしていた頃よりも素晴らしい老後を送るための情報が少なすぎる点ではないでしょうか。
老人ホームに入ると、気軽に外出も出来なくなりますし、食べたい物を買いに行くことも出来ません。さらに電話もないので全く今までの生活から切り離された感じになりがちです。

終活を介護や福祉と結びつけて考えて行く総合型
終活は自分の財産を死後どうするのかという事を、生前に決めておくだけのものにしない事が必要ではないでしょうか。家族と一緒に過ごす事が出来る人はいいでしょう。
しかし、元気な間は家族と過ごしていたのに、少し体を悪くして介護が必要になった途端、老人ホームで過ごす事になる場合、終活をすれば後は死を待つだけになりがちです。
終活を介護や福祉施設の経営にも取り入れる事が必要ではないでしょうか。例えばこんなサービスも介護サービスに取り入れるなどです。
・意識がはっきりしている高齢者には携帯電話を支給
・スマホ講座を開き、インターネットを使える様にする
・介護施設内をWiFiにする
・高齢者が希望する食べ物があれば買いに行ってくれるサービス
など

終活の問題~エンディングノート
エンディングノートもかなりのブームになっています。「ワシが死んだら、エンディングノートを見てくれ。」それが口癖になっている人がいたとします。しかし、エンディングノートの効力は法的なものではないようです。
そのため、エンディングノートに書いてある通りに財産の分配がされないことも。財産が大きければ大きいほど、エンディングノートの内容が理不尽であればあるほど、エンディングノートの内容は遺族にとって無意味なものになりかねません。
しかし、その事があまり知られていないのが現状です。これから終活をされる方は、エンディングノートは相続の指標や参考にはなるけれど、不平不満がある人がいれば、それは無効にもなり得る事を抑えておく事が必要なようです。