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あんなに元気だったのに~余命宣告~家族がしておくべきことは?

1年前はあんなにハツラツとしていたのに。大切な家族が余命宣告を受けてしまったらどうしますか?パニックになる家族ですが、余命宣告だからこそしておかなければならない事もあります。余命宣告を家族が受けた場合、しておくべきことのポイントをお伝えします。

余命宣告をどうやって伝えるのか?
余命宣告は一般論にすぎません。医師が告げる余命宣告は、一般的にこれくらい生きているという5年生存率をもとに宣告しています。つまり、必ずしも余命宣告通りの寿命ではないということです。
しかし、余命3カ月など、1年をきる状態だと言われてしまった場合は、かなり病気が進行しているので、その通りに亡くなられる方も多いようです。1年以上余命宣告の寿命があるなら、ご本人に告げるのは、もう少し様子をみてみるのはいかがでしょうか。

医師の余命宣告通りに変化が起こった場合
そうは言っても、お医者様は最善を尽くしてくれていますから、余命宣告通りに体調が変化してきたとします。痛みや状態によって、成人ならご本人が気付くかも知れません。もし、余命宣告について聞かれた場合は正直に伝えてもいいのではないでしょうか。
ご本人が死を受け入れられるまでには、いくつかの段階はあるようです。家族は普段通りに接しながら見守る必要があります。最終的に人はみんないづれあの世に行くのだということ、人の幸不幸は人生を通じて同じくらいの量なのだということを伝えることが、家族ができる余命宣告についての行動の1つではないでしょうか。

葬儀スタイルについて故人の希望を聞いておく
経済的余裕がないご家庭などは、故人がどんな葬儀をしたいのか、格安葬儀社で対応できる範囲のものかということについて、確認をしておく必要があります。
家族としては、残された遺族が高齢者ばかりなので、火葬だけがいいと思っていても、故人としては葬式だけは盛大にあげてほしい、実はへそくりがあったなどというケースもあるくらいです。

相続についても生前に決めておくとラク
相続するほどの莫大な財産など、残された遺族が故人の死後、財産をめぐり争いになりかねない状況だと思った場合、どんな小さな財産でも遺言や生前贈与をすることで、故人が生きているうちに相続しておくことをおすすめします。
葬儀会社によっては、お得に葬式をあげられる方法とともに、相続に関する相談も受け付けている葬儀社もあるようです。

余命宣告を受けて一番つらいのはご本人
住宅ローンなどがある場合や、お子様がこれからという時に最愛なる両親のうちどちらかが亡くなるなどすれば、家族にとっては耐え難い状況になります。しかし、一番辛いのは、自分の病気のために悲しんでいる家族の姿を目にし、旅立ちのための余命宣告を受けられたご本人です。
そのため、家族は辛い気持ちをあらわにすることを避け、出来るだけ普段通りに接することがポイントです。たったそれだけでもご本人の不安も少しは和らぐのではないでしょうか。