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終活の備えあれば憂いなし?ポイントご紹介

今、終活が注目されています。自分がもしもの時も、自分の意思を反映させた生き方をしたい人が増えています。意思疎通が出来なくなった後でも、自分の意思が自分を含めた所有物において反映されるよう考えられた言葉です。終活のポイントをお伝えします。

 

なぜ終活ブームになったの?

日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳と長寿傾向になってきています。これに対して健康寿命があります。健康寿命は男性71歳、女性75歳です。健康寿命は、介護や寝たきりにならずに自分の力で日常生活を快適におくることが出来る年齢です。

  • 男性:9年
  • 女性:11年

もしも、平均寿命のままで考えたとしますと、このような長い年月を誰かの助けを借りながら、生きていかなければいけないことになります。かなり長い年月です。この間にも人は満足度の高い生活をしたいと願うものです。ですが、認知症や脳梗塞など、意思疎通が難しくなってしまう病気になってしまった場合、この先自分はどんな生活を送りたかったのかを家族や周囲の人に伝えることはもうできません。終活をすれば、例えばこんなことを自分の意思で決めることができます。

  • 介護状態になり施設に入れられるにしても、共同部屋は嫌だ、個室がいい
  • 延命治療を受ける必要が出てきた場合は、延命治療は(家族の負担になるので)やめてほしい
  • 自分が死亡したあとは臓器を提供したい
  • お葬式の納骨は散骨がいい

などです。では、具体的に項目ごとの終活内容をご紹介しましょう。

エンディングノートを書いてみる

もしも自分が明日死んでしまうなら、どうしますか?そんな願望からスタートしてもいいのではないでしょうか。

  • 自分の欲望
  • 自分の家族への感謝の気持ち
  • お世話になった人々へ伝えたいこと
  • 自分の死を伝えておいてほしい人
  • 自分の所有物についての処分の方法

気持ちの部分はもちろん、一家の大黒柱などの場合、自分がこの世からいなくなった場合に残された家族のことも気になる部分です。では、資産関係の終活についてのポイントをみていきましょう。

もしもの場合のための終活は今から準備

もしも、余命短期間の命だと宣告されたらどうしますか?色々なことをもう、考えたくなくなりますよね。Aさんは、ある日突然夫が寝たきりになってしまいました。寝たきりになる前に、冗談で話していたことをAさんは思いだします。

  • 僕が寝たきりになっても、延命治療はしないでおくれ

Aさんは夫の意思を尊重してあげることにしました。無事夫は天国に召されることになりました。問題が起こったのは、その後でした。Aさんが延命治療を止めたことを知り、それは息子の意思ではないと言い出したのでした。それからというもの、姑とAさんは険悪になったのは言うまでもありません。良かれと思ってしたことが、エンディングノートがなかっただけで、思わぬことに発展することがあるのですね。逆のケースもあります。妻を失ったK夫さん。幼い子供が2人いました。妻の医療費の負担が大きく、これから先の生活に心配していたのでした。そこへエンディングノートがみつかります。そこには、自分のお葬式はあげずに、骨は散骨にしてほしいこと、洋服ダンスに1等の宝くじがあるので、それを糧に子供を育ててほしいと書いてありました。もしも、エンディングノートがなければ分からなかったことですね。

インターネットでプリントアウトも簡単にできる時代

エンディングノートは、インターネットにプリンタを接続し、「エンディングノート 印刷」で検索すれば、打ち出して使うことが出来ます。自分の生い立ちから、介護の方法、財産の相続まで質問事項があらかじめ記入されているので、それに沿って回答していくだけですので、簡単に残せます。介護になれば、誰にお世話してもらいたいのか、死亡したら誰に財産をいくら残してあげるのかなど、会社経営をされている方や、お嫁さんがいるご家庭などは、特に遺族は気になる部分ではないでしょうか。

エンディングノートは自由自在に使おう

介護、病気やもしもの死亡に備えて、自分の身の回りを整理することがエンディングノートの役割です。エンディングノートはこれからの余命を見直す機会にもなりますので、一度は自分の仮想の死をイメージしてみることもいいかもしれませんね。気分転換にもなりますよ。