一日葬流れ

【6STEP】1日葬の具体的な流れ|費用相場と向いているケースも

近年では葬儀の種類が多様化しており、主流であった一般葬以外にも1日葬や家族葬、自宅葬、直葬などさまざまな形の葬儀が数多く執り行われています。これらの葬儀の形の中で、喪主や遺族、参列者の負担が一般葬よりも軽い「1日葬」に興味がある方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、1日葬を検討している方に向けて、1日葬の概要や具体的な流れについて解説します。メリット・デメリットや費用相場、1日葬が向いているケースも併せて確認し、葬儀の準備をする際の参考にしてください。

1. 1日葬とは?

一日葬流れ

1日葬とは、名前の通り「1日で葬儀を終わらせる葬儀形式」を指します。一般的な葬儀(一般葬)は2日間かけて執り行われるケースが多く、1日目に通夜、2日目に告別式と火葬が行われることが一般的ですが、1日葬では通夜を行わないことが特徴です。告別式と火葬のみを行うため、葬儀を1日で完結することができます。

 

1日葬は葬儀を1日で終わらせられることから、喪主や遺族、参列者の負担を軽減できるというメリットがあります。また、本来であれば通夜にあたる時間を、故人とゆっくり過ごす時間に充てられる点も大きな魅力と言えるでしょう。

 

1日葬にはメリットも多い一方で、故人とのお別れに参列できない方が出る可能性があります。1日葬は日中に行うケースが多く、通夜も行わないため、平日に執り行う場合は参列者が都合を合わせにくいことに注意が必要です。また、菩提寺が1日葬を許可しないケースもあることを押さえておきましょう。

 

2. 【6STEP】1日葬の主な流れ

1日葬の主な流れ

1日葬は一般葬における通夜を行わないだけで、告別式や火葬といった主な流れは一般葬と大きな違いはありません。1日で葬儀を進める関係上、少し慌ただしくなるケースもあるため、事前に一般的な流れを確認しておくことが大切です。

 

【1日葬の主な流れ】

STEP1:ご逝去・ご安置

STEP2:打ち合わせ

STEP3:納棺

STEP4:葬儀・告別式

STEP5:出棺

STEP6:火葬・骨上げ

ここでは、上記の6つのステップについてそれぞれ詳しく解説します。

2-1. STEP1:ご逝去・ご安置

家族など身近な方が亡くなった場合、まずは葬儀や火葬を行う際に必要となる死亡診断書を医師に作成してもらいましょう。医療機関で亡くなった場合は担当医に、自宅などで亡くなった場合はかかりつけ医に作成してもらえます。

次に葬儀業者に連絡し、自宅や葬儀社施設、安置施設への遺体の移送を依頼しましょう。自宅の環境や施設の空き状況にもよりますが、遺体の安置場所は家族の希望で決めることも可能です。

2-2. STEP2:打ち合わせ

遺体の安置が完了したら、次に葬儀業者の担当者と葬儀の打ち合わせを行います。喪主や葬儀の日程・会場を決定し、葬儀のプランや式の流れ、予算、参列者の人数などを伝えた上で、葬儀費用の見積もりをとりましょう。1日葬を希望する場合はこのタイミングで担当者に伝えてください。これに合わせて火葬場の空き状況や僧侶のスケジュールを確認します。

1日葬の日程・会場が決まったら、親戚や故人と交流のあった方など、葬儀に参列してほしい方に故人の訃報を伝えましょう。故人の享年や亡くなった日、葬儀の日程・会場、喪主の氏名・連絡先を知らせた上で、「1日葬のため通夜は行わないこと」も伝えておきましょう。

 

2-3. STEP3:納棺

1日葬の当日には、葬儀業者や納棺士が安置場所に故人の遺体を迎えに来て、故人の身支度を整えた上で棺に納めます(納棺)。

故人が生前好きだったものや故人と縁の深いものなど、故人の旅立ちにお供えしたいものがあれば、このタイミングで納めておくとよいでしょう。

遺体を納めた棺は、葬儀業者に葬儀会社まで移送してもらいます。

 

2-4. STEP4:葬儀・告別式

納棺と棺の移送が完了したら、開始時刻を待って葬儀・告別式を執り行います。

葬儀は遺族や参列者が故人の冥福を祈るための儀式であり、故人や遺族が帰依する宗教・宗派の作法に則って行われるケースが一般的です。告別式は故人と最後のお別れをするための式典であり、焼香や玉串奉奠など宗教・宗派に応じた方法で行われます。

従来は葬儀に続いて告別式が行われることが一般的でしたが、近年では一緒に行われるケースが多くなっています。仏式の場合、受付・開式・読経・弔辞弔電・焼香・閉式といった流れになることを押さえておきましょう。

 

2-5. STEP5:出棺

葬儀と告別式が終わったら、最後に花や故人に縁のある品物などを棺に納めた上で棺を閉じます。棺を式場から運び出して霊柩車に乗せたら、喪主など遺族の代表が霊柩車に同乗して火葬場へ出発します(出棺)。

他の参列者は自家用車やマイクロバス、タクシーなどで火葬場に向かうこととなるため、必要な手配を忘れないようにしましょう。

 

2-6. STEP6:火葬・骨上げ

火葬場に到着したら、僧侶による読経や遺族による焼香を行った上で棺を火葬炉に入れ、遺体を荼毘に付します。火葬が終わったら、故人の骨を拾い上げる「骨上げ」を行い、骨壺に納めましょう。

また、一般葬では火葬の間や後に「精進落とし」として食事の席を設けることが一般的ですが、1日葬では精進落としを行う方もいれば省略する方もいます。葬儀・参列者の規模などに応じて判断するとよいでしょう。

 

3. 1日葬にかかる費用の相場と内訳

1日葬にかかる費用の相場と内訳

葬儀の規模や内容にもよりますが、1日葬にかかる費用の相場は30万~45万円程度と言われています。一般的な葬儀の費用相場は100万~120万円程度であることから、1日葬は比較的安価に執り行える葬儀スタイルの1つと言えるでしょう。

経済的な負担が比較的少ない1日葬ですが、具体的にどのような費用が必要となるのでしょうか。ここでは、1日葬にかかる費用の内訳を紹介します。

 

3-1. 葬儀一式にかかる費用

葬儀費用の大半を占めるのが、葬儀一式にかかる費用です。葬儀を執り行うためには次のような費用が最低限必要となることを押さえておきましょう。

◆葬儀一式にかかる費用

項目 主な内容
遺体の移送費用 遺体を医療機関などから安置場所へ移送する際の手配料・人件費
遺体の安置費用 遺体の安置場所の使用料・ドライアイスなどの購入費用
棺の費用 遺体を納める棺や死装束などの費用
遺影の費用 遺影写真の作成や修正にかかる費用・額縁の購入費用
葬儀を行う施設の使用料 葬儀会場や火葬場の使用料
祭壇にかかる費用 祭壇や水引幕、供花、お供え物の準備費用
人件費 葬儀・告別式の司会、霊柩車などの運転手などにかかる費用
会場設営にかかる費用 受付、焼香台などの設置費用

3-2. 参列者をもてなすための費用

1日葬でも一般葬と同様に、会葬礼状や当日返礼品など、参列者をもてなすための費用が必要となります。参列者の人数に応じて費用が変動することを押さえておきましょう。

また、1日葬では通夜を省略するため、通夜振る舞いの席がありません。葬儀の規模や参列者との関係性によっては、精進落としで食事の席を設けてもよいでしょう。精進落としを行う場合は、その分の費用も忘れずに用意してください。

3-3. 寺院への謝礼

葬儀・告別式に僧侶などの宗教者を呼ぶ場合、僧侶や寺院などに対する謝礼も必要となります。仏式の場合は読経料・戒名料を準備しておきましょう。地域や宗派、戒名のランクなどによって相場が異なるため、地域の方や同じ宗派の方に前もって相談しておくことをおすすめします。

また、寺院から葬儀会場まで距離がある場合は交通費としてお車代を、僧侶が会食に参加しなかった場合には御膳料を渡します。お車代の金額は、タクシー料金を基準に検討するとよいでしょう。

4. 1日葬はどんな人に向いている?

1日葬にはメリット・デメリットの両方があるため、向き不向きを検討した上で判断することが大切です。次のような方は1日葬に向いている傾向があるため、ぜひ検討してみてください。

 

◆1日葬に向いている人

  • スケジュールの都合で1日で葬儀を完結する必要がある人
  • 葬儀にかけるコストを最大限抑えたい人
  • 限られた人だけで葬儀を執り行いたい人 など

 

1日葬は、仕事などで忙しい方や遺族・参列者の身体的・精神的負担を少しでも減らしたい方におすすめです。一般葬と比べて費用を大幅に抑えられるため、経済的な負担を軽減したい場合にも向いていると言えるでしょう。

 

まとめ

1日葬とは、通夜を省略して告別式と火葬を1日で終わらせる葬儀形式を指します。通夜を省略する以外の流れは一般葬と同じですが、1日葬にはメリットとデメリットの両面があるため、向き不向きを考慮した上で1日葬を選ぶかどうか判断しましょう。

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