供養の挨拶ではどんな挨拶をされますか?挨拶は慣れれば難しいものではないようですが、初めての場合は緊張もしますし頭が真っ白になりがちです。今回は供養の挨拶のポイントについてお伝えします。
供養と法事の違いは?
供養と法事は似た意味がありますが、微妙にちがいます。さらに、法要という言葉もありますので3つの違いをご紹介します。
・供養:サンスクリット語で、尊敬の意味を表しています。法要=供養となります。
・法要(供養):故人のために僧侶にお経をあげてもらうことを言います。お葬式の後、すぐに死者は天国に行くことはありません。49日間は地上をさまようそうです。四十九日の日に、親戚が集まり、法要をあげてもらい天国へ行きやすいよう願う行事のことを法要といいます。
・法事:法要のあと、ほとんどは食事会などを開催します。この時、食事会も込みの法要のことを法事といいます。
喪主は供養や法事で、親族代表として挨拶をします。挨拶に盛り込んでおくべきポイントをお伝えします。
出席者へのねぎらいの言葉に始まりお礼の言葉で終わるのがコツ
供養(法要)や法事では、喪主は最前列の中央に座り、僧侶の後ろに位置することになります。僧侶が到着しますと、僧侶を仏壇の前の席に案内します。ここで、僧侶がお話をされる場合もあります。その場合、喪主の挨拶は僧侶のお話の場を提供する内容を最後の挨拶部分に盛り込んでおきましょう。喪主にとって、面白くない親戚も出席することもあるかも知れません。ですが、遠方などからわざわざ供養のために来ている方もいます。喪主の立場として、出席者に失礼にならないように、出席者へのねぎらいの挨拶をお忘れなく。挨拶を供養や法事だと思ってみましょう。今日の供養を無事とりおこなうことが出来たのは、出席者さん達のオカゲですね。ですから、その気持ちを最後に盛り込みます。そうすれば、喪主のひとりよがりな挨拶を避けることが出来ます。
故人を偲ばせる内容であるか?
一番大切な部分となりますが、出席者が故人を懐かしみ、いい所を思い出すような感慨深い内容にすることが会場を盛り上げるコツです。
・出席者に共通する故人の思い出
・出席者が知らなかった故人のいい一面
・出席者が感動する故人のエピソード
など
これらを長くなりすぎないようにまとめておきましょう。
レベルUPな挨拶のコツ
専門用語を挨拶に取り入れることで、出席者たちに、この喪主はよく供養のことを知っているなと思わせたい場合のおすすめ用語をお伝えしましょう。
・四十九日:法事の日のことをさします。
→●●のために集まってくださり、有難うございます。
→●●の四十九日のために~としますと、より一層供養感が出ます。一周忌(1年目)、三回忌(2年目)などもあります。
・ご住職、ご院家様:お坊さんのことを呼ぶ時に使います。
→最初の挨拶で、お坊さんの読経のための呼びかけをするとき、お坊様でもいいのですが、より供養感が出ます。
今後のご支援のお願いを文中に導入しよう
供養の挨拶のどこかに、今後もご支援を賜りますなど、遺族たち自身への応援もお願いする文章を入れておくことで一体感がでます。故人>出席者>遺族たちが、優先順位になりますが、すべての人々を挨拶に登場させることで暖かい供養の挨拶になるのではないでしょうか。