2017年の孤独死の1番多い年齢層は、60~69歳の男性でした。必ずしも80代、90代の高齢者ではないというのが特徴です。しかし、さらに最近は40~50代の未婚男性の孤独死が増えているといわれています。孤独死と未婚男性についてお伝えします。
未婚男性の苦悩
仕事を持ちながら、未婚である男性のうち、半数ほどが生涯未婚を覚悟しているそうです。健康なうちはいいのですが、一旦病気になってしまったりすれば、たちまち孤独死につながる可能性があります。こんな場合は気を付けたいものです。女性よりも男性のほうがこれらの傾向は強くなるのではないでしょうか。
・外食が多い
・部屋が片づけられない、部屋が散らかっていても気にならない
・掃除や洗い物が嫌い、掃除や洗い物がたまっていても気にならない
・油っこい料理が好き。脂肪や糖分など考えてメニューを決めない。好きなものだけをたらふく食べてしまう。
・ジャンクフード、ファストフードが好き。必ず毎週数日は取り入れている。
・運動不足気味だ。運動が嫌い。
・睡眠不足気味だ。眠気に強いと思っている。
など
健康なときは、これらの趣向も生活になんら影響はないかも知れません。ですが、一旦病気になったとすれば、さらにこの趣向はすすみ、部屋はゴミ化し、体は悪くなる一方です。
糖尿病予備軍はとくに注意
孤独死予備軍とされる未婚男性40~50代で多いのは、糖尿病を患っている方や糖尿病予備軍なのだそうです。糖尿病の症状がすすむと、うつ病も発症してきますので、糖尿病で休職中などで、体調が悪化したりした時は特に孤独や孤立になりやすいので危険です。
孤独死や孤立を意識するようになったときの対処法
結婚するのが一番なのだそうです。ですが、結婚したくても経済的理由などから結婚にふみきれないなどするばあいは、シェアハウスを活用するのも1つです。ですが、シェアハウスは複数の人と共同生活をするので、未婚時代よりも当然、共同生活ができる状況にしておかなければいけません。
それが苦痛だと思われたばあい、ご近所と交流を深めたり、趣味をつくり仲間とコミュニティーをつくったりすることで、もしも自分に何かあれば、お願いできるような状態をつくっておくこともおすすめします。
エンディングノートはおすすめ
あとはよろしく頼む、というのは簡単ですが、具体的に何を頼まれたのだろうと疑問に思われては意味がありません。そこでエンディングノートを活用しましょう。
・自分が死んだときの葬儀はどうするのか
・埋葬方法はどうするのか。
・お墓はあるのか
・連絡しておきたい人リスト
・自分が認知症など、寝たきりになったとき、自宅で過ごしたいのか施設で過すのか
・癌になればどんな治療をしたいのか。延命治療又は緩和治療など。
・財産の情報
・遺言書
など
エンディングノートには、病気になったときのことから、死亡した後のことまで、詳細に書きとめておくことができる便利アイテムなんです。
糖尿病の初期症状を把握しておく~孤独死にならないような環境づくり
糖尿病は、血管をもろくし、動脈硬化や心筋梗塞にもつながりかねません。さらに腎機能の低下ももたらします。このような糖尿病の初期症状があれば検査をうけにいきましょう。
・ひどい喉のかわき
・多尿
・体がつねにだるい
・すり傷や切り傷がなおりにくい
・たちくらみがはげしい
・過去の血液検査で血糖値が高いといわれたことがある
など
糖尿病はいつのまにか重症化してしまいます。仕事を続けていても、未婚のばあいで体調がすぐれないと思った時は、内科で血液検査を受けられることをおすすめします。
男性だけでなく女性も例外ではない
女性は比較的、家事をこなすことが上手だといわれています。ですが、健康を害した時は、男女関係なく、孤独死になる可能性があります。女性の未婚のばあいも、体に不調を感じた時は、内科や婦人科を受診されることをおすすめします。
病気になったとき・死んだ後のことを今から決めておく
病気になったとき、必要になるのは入院費や手術代そしてその後の収入などです。そのためにも、未婚だからといって、大金を浪費するのではなく、老後含め、孤独死対策のためにも今から貯金をしていきましょう。
また、できれば家族に看取られたいと願うなら、今からでも結婚するなどの選択肢もありますし、孤立を心配するならシェアハウスもあります。年齢に関係なく1人よりも家族と過ごし、孤独死を避けたいと願うのであれば、結婚相談所などもおすすめです。