公営斎場で葬式をあげることになったとします。葬儀会社から施主と喪主は誰にされますかと聞かれた場合、戸惑うことがあります。施主と喪主についての違いに触れながら、公営斎場での葬式についてお伝えします。
施主と喪主の違いは?
施主は実質的に葬式の費用を負担してくれる人のことを言います。昔は寿命が短かったことなどから、若くして死去した親に、幼い子供がいるなどした場合、親戚が葬式費用を捻出することなどもあったことでしょう。
その場合、子供が喪主となり、実質的に費用を負担してくれた親戚が施主ということになります。
また、父親が死去した場合、母親が喪主となり実質的な葬式費用を子供が負担した場合も施主が存在してきます。この場合、施主が子供、喪主が母親ということになるようです。
公営斎場での葬式は民営斎場よりもお得
施主にとって、葬式代金は大きな負担になりがちです。しかし、最近ではテレビなどでも紹介されている格安葬儀社を利用する人が多くなっています。格安葬儀社は、名前の通り格安で葬式を提供してくれる会社です。
・サービスをケチっているから安いわけではない
ここがポイントです。一般的に葬式代金の相場は195万くらいだと言われています。格安葬儀社の一般葬の場合、50万ほどで100名までの通夜、葬式、火葬をとりおこなってもらうことができます。しかし、格安葬儀社を利用するためには条件があります。
・公営斎場で行うこと
地元の葬儀社が保有する葬儀会場の場合、保有している葬儀社が斎場貸出しだけでなく、葬式もとりおこなうことになりますので、格安葬儀社による葬式はできないことになります。まずは、近所の公営斎場を探すことから始める必要があります。
しかし、公営斎場が必ずしもお得だとは限りません。地元の民営斎場も、安く提供しているところがあるからです。その場合、これらの条件によって決めることをおすすめします。
・家から公共交通機関だけで行ける場所かどうか
→タクシーを使わなければいけないなどすると、遠方からの会葬者にとっての負担となります。格安葬儀社と公営斎場にし、安くなったコストでタクシー代を喪主が負担などする場合は民営斎場プランでもいいかも知れません。
・火葬会場が別のところにある場合
→マイクロバスが出ていれば利用できますが、そうでない場合や霊柩車の費用が別にかかる場合は、別途タクシーや霊柩車代などが必要になります。会葬者が多い場合など、通知したり、移動することが面倒になったりすることも。その場合は、民営斎場プランがあれば、そちらを利用するべきではないでしょうか。あらかじめ確認しておきましょう。
民営斎場でもピンキリ?~葬儀費用
公営斎場ではなく、民営斎場の場合における葬儀会社は、地元の葬儀社でも格安葬儀社とあまり変わらない安い費用を提示しているところもあります。
一方で、相場または相場より高く設定している民営斎場もありますので、まずは民営斎場の費用を確認、それに納得いかなければ公営斎場と格安葬儀会社での葬儀を考えてみられてはいかがでしょうか。
施主は葬式前にすることがいっぱいある
経済的余裕のある施主の場合、家から一番近い民営斎場で葬式をあげることができます。しかし、少しでも葬式費用の負担を少なくしたいなどする場合の施主は、公営斎場を探し、格安葬儀社を探すことから始めることをおすすめします。