冠婚葬祭と申しましても、大安にお葬式を開催するなんて、縁起が悪いのと縁起がいいのが重なるのはいかがなものかと思われるかも知れません。
ですが、最近のお葬式事情は昔と違い、仏滅にしなければいけないというものではなさそうです。葬儀と大安についてお伝えします。
葬儀は大安にするのはNG?
大安は六曜という鎌倉時代に日本に中国から入ってきた30日を5日で区切った期間の1つのことです。カレンダーには配分よく大安、仏滅、友引、先負、先勝、赤口と書かれているのをみたことがあるかと思われます。
結婚式では、大安が縁起をかつぐからいいと言われていますが、もともと競馬などの勝負事に使われていたので、今はそこまで六曜にこだわりを持つ方も多くなくなってきているのではないでしょうか。携帯カレンダーでは、六曜が書かれていませんので、知らない人さえ出てきそうです。そうはいっても、大安を見るとなんだか嬉しくなりますよね。
さて、お葬式では大安は縁起が悪いのでしょうか?
お葬式を大安の日にすることは、何ら問題はありません。
気を付けたいのは友引
大安よりも、友引の日に火葬を設定することはやめたほうがいいようです。と言いますのは、友引の日は火葬場がお休みだからです。
本来友引は、共に引き分けるという意味だったそうなのですが、陰陽道で、ある日にある方向で何かをすれば、それは友人に災いがふりかかるという意味が加わり、災いが広がるという意味が強くなったそうです。
友引を避けなければいけない~遺体の保存は大丈夫なの?
お葬式の日、火葬の日をせっかく設定したものの、友引となっていたので延期するのはいいけれど、遺体の保存は大丈夫なのかなと心配になりますよね。遺体は24時間以上経過しなければ、火葬できないそうです。また、冷凍なら1週間~10日ほどは保存がきくそうなので、友引を空けたとしても保存に問題はなさそうです。
ただ、ドライアイスの費用がかさんできます。一般的に遺体の保存方法はドライアイス10キロほどを棺の中に入れて保存、1日1回葬儀屋さんがドライアイスを取り換えてくれるようです。
友引によって、1日ドライアイスで遺体を保存する日が増えますね。遺族は1日でも長く一緒に過ごしたいでしょうが、費用としては1万円ほどするところもあるようです。
通販では10キロ4,000円くらいで売っていますので、自分で用意すれば安くなりそうですね。もし通販の場合、発砲スチロールに入れられて送られてきます。もしも持込可能な葬儀屋さんであれば、持ちこんでみるのも節約の1つですね。
脱脂綿にくるみ、遺体に直接あてないようにするそうですが、近くに置くほうがいいようです。
仏滅や大安に葬儀をあげるのは問題なし
お葬式は、友引以外の日にあげることは全然問題はなさそうです。ただ、家のしきたりなどで、大安よりも仏滅をというところもありますし。
故人のエンディングノートなどで聞いておくことで、より故人の納得のいく葬儀になるのではないでしょうか。