公営斎場で葬儀をあげた後は、四十九日、一周忌、二周忌と続いていきます。三十三回忌で弔い(とむらい)上げとする人も多いようです。今回は法要の場所について、自宅と寺院のそれぞれの場合についてお伝えします。
法要はマスト?それとも自由?法事との違いは?
法要と法事はよく耳にしますが、法要はお坊さんの読経のことで、その後の食事会も含めた場合を法事といいます。公営斎場で葬儀をあげた場合、四十九日、一周忌、2周忌などでは、法要や法事をあげる必要があります。
お寺の檀家(お布施でお寺の財政をささえている人のこと)でかつ、菩提寺の境内にお墓がある人はマストです。ただし、お寺の檀家であっても、菩提寺の境内にお墓がなく、公営墓地などにお墓を用意している場合、法要はマストではないようです。法要をあげる時、自宅か寺院か迷うところです。
節約したいなら自宅で法要をあげる
自宅で法要をあげると、いくつか節約できることがあります。
・寺院の使用料(御席料)
・自宅から寺院までの交通費
・寺院からお墓までの交通費(自宅からお墓までより遠い場合)
お坊さんへのお布施の中の要素である、お布施、お車代、お膳料のうち、お車代は節約できるものの、参列者たちの交通費がかかるので、お坊さんに来てもらうほうが結果的に、参列者にとってはお得になります。
ただ、お坊さんをお盆に呼ぶなどする場合は、予約で埋まっていることもあります。2か月前に確認しておき、1か月前に予約を入れることをおすすめします。仏滅はお葬式が入るので、友引の日に設定すればいいようです。
自宅で法要をあげた場合、お斎(食事)を参列者にふるまう必要があります。自宅で料理を作る場合、基本は精進料理です。ですが、自宅で作る余裕がない場合は、お弁当の宅配や、近くのレストランですますこともできます。
食事会を開催しない場合でも、お弁当を持って帰ってもらうことになるようです。
お寺で法要をあげる場合に必要なもの
法要をお寺であげる場合、自宅であげるよりも持参物が増えてしまいます。
・位牌
・骨壷
・数珠
・生花(5,000円程度のもの):お寺に飾る用です。
・故人の遺影
・お供え物:ビール、お菓子など:3,000円程度
・フルーツのかご
・お墓への準備物
・お布施
など
お墓の準備物で忘れやすいのは、お花、線香、ろうそく、チャッカマン、古いお花を入れるゴミ袋です。お墓の近くに売っている場合もありますが、無いことを想定して持参するのがいいでしょう。
お布施は法要での最初の挨拶の時にお渡しするのがいいようです。
お布施の表書きは?
お布施の表書きは、「お布施」と上部分に書き、下に〇〇家と書いておきます。お札は半紙に包むまたは、中袋に入れるなどしてから袋へいれましょう。折り方は結婚式と同じで、上部分を先に折り曲げ、下部分が上にくるようにします。
下部分が上にくるということは、上向きつまり、縁起がいいということを意味しているそうです。法要は葬儀とちがい、故人を通じて参列者の親交を深める意味があるからです。
中袋の裏の左には、氏名、住所、金額(旧字体)を記入するのが一般的です。ですが、最近は葬儀でも、新字体でもOKとされているので法要でも新字体でもいいと思われますがいかがでしょうか。
お寺でも自宅でもお布施はふくさに包み持参する
いかがでしたか?人数が少ない場合は、持参するものが少ない自宅がいいようです。お寺で法要をする場合でも、自宅で法要をする場合でも、お布施はふくさに包んんで持参するのがいいようです。右→上→下→左となり、左部分が上にくるように包みましょう。