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法要とは?招かれた時招く時に押さえておきたい内容ご紹介

法要とはと聞かれた時や招かれた時、あまり深い意味については考えないものです。法要にお食事が伴ったものが法事になります。法要の意味を知ることでより法要を感慨深いものに出来るはずです。今回は法要とはについてお伝えしていきます。

 

法要って何?

お葬式さえあげればそれでいいんじゃないのと思われるかも知れません。故人はお葬式のあと四十九日を過ぎるまでは、この世をさまよっています。まだ天国へ行くのか地獄へ行くのかが分からない状態なんですね。四十九日で天国へ行くのか地獄へ行くのかがわかります。冥福を祈りますとテレビのワイドショーなどで耳にすることはありませんか?冥途は死者が行く地獄への道だと言われています。四十九日の間に、天国か地獄かの決定と同時に、故人の来世も7日ごとに閻魔大王によって裁かれるそうです。現世での行いによって天国地獄は決まりますが、法要に集まった人たちによって善を故人へ贈ることが出来ます。

法要は7日ごとに行うの?

お葬式の日から数えて七日目を初七日といいます。それから7日ごとに二、三、四、五、六、七を初の代わりにつけることで、二七日、三七日となっていきます。四十九日目は七七日にあたります。七七日以前の法要は遺族だけで行うことが多いようですが、七七日は法要に食事会があったりと、親戚も招待し盛大になるようです。七七日のあとは、百カ日と少し言い方は違いますが100日目の法要もあります。さらに一年の365日目になると1周忌と呼び方が変化します。2年目はさらに呼び方が変化し、三回忌になります。三回忌からは七回忌、十三回忌、十七回忌と続いていき、命日(死亡日)から99年目の100回忌まで法要の機会がもうけられています。

法要は出席者たちのための集いでもある?

出席者たちは、故人のためにと集うことが多いようですが、実は法要は出席者たちのための集いでもあるようです。故人が生前生きてこれたのは、遺族たちがいたおかげだという考えのもと、遺族たち同志のつながりを改めて深める場でもあるようです。食事会を行う事が多く親交を深める目的もあるんですね。

地獄に行ってほしくない~故人を守る神々がいる?

故人が行く来世には次のタイプがあります。

・天

・人間

・修羅(しゅら)

→阿修羅は戦闘の神と言われており、争うことを修羅と言います。

・畜生(ちくしょう)

→食する事、快楽におぼれること、眠ること、人を殺傷することをいとわない生き物だと言われています。地上、空にたくさんいるとされ、住所は海にあるそうです。

・餓鬼(がき)

→強欲、嫉妬深い、貪欲だった人の来世の世界。

・地獄

→今まで紹介した6つの道の中で最下位の世界。法要では地獄へ行かないよう善が故人に与えられる。

怖いですね、地獄へ行きたくないです。そのために法要では仏が故人を極楽浄土へ法要の時に導いてくれるシステムになっています。

・初七日には不動明王が極楽浄土へ導いてくれます。凄まじい顔つきは、どんな煩悩をかかえた人間でも力ずくで救う。

・二七日(14日目)

→釈迦如来:小乗仏教、大乗仏教、曹洞宗によって位置づけは異なるものの、釈迦の教えである最高の悟りを得た聖者。

・三七日(21日目)

→文殊菩薩:悟りへと導く智慧の象徴。

・四七日(28日目)

→普賢菩薩:慈悲、理性と知恵をもつ賢者。

・五七日(35日目)

→地蔵菩薩:お地蔵さんで親しまれていますが、大地が人々の命を包んでいるように、人々を煩悩から救ってくれるとされている一方、閻魔大王と同じ存在とも言われており、天国へ行くには重要な存在だと言える。

→お墓の入り口には閻魔大王がいますが、必ず近くにお地蔵さんが並んでいますよね、小さなお地蔵さんが閻魔大王の側近だったということですね。

・ 六七日(42日目)

→弥勒菩薩:インドの仏教僧の名前で、釈迦の次に現れる未来仏。

・百カ日(99日目)

・観音菩薩:様々なことに畏れず(おそれず)に進んでいきなさいと、勇気を与えてくれる、悟りの結果得た智慧の象徴。

と続いていきます。

法要は遺族が提供する故人が天国に行くための応援場所

法要の意味が何となく分かりますと、同じ出席するだけで力が沸いてきそうです。間違っても故人が地獄へ落ちるような呪文は唱えないようにしたいものです。故人の良い所を偲び、遺族たちの親交を深めるイベントが法要なんですね。