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格安で葬式をあげよう~葬式における常識とは?ポイントご紹介

昔の葬式は家の経済力を表すアイテムとして重視されてきました。そのため、葬式のための貯蓄もしていたほどです。しかし、今はそこまでではなくなってきました。さらに、格安で故人のために葬式をあげたいと思う人が増えています。
どんな形であれ葬式における常識は知っておいた方がいいかも知れません。葬式における常識をQ&A方式でお伝えします。

ファッション編~常識Q&A
Q:突然の訃報がメールで送られてきました。喪服を持っていないので、最近買ったビジネス用の黒のスーツとジャケットを着て行ってもいいでしょうか?それとも欠席した方が無難でしょうか?

A:OKです。喪服であることは望ましいですが、突然の訃報で準備できていないにも関わらず、黒のスーツ上下があることは運がいいですね。葬式を欠席するよりもスーツで臨む方がいいでしょう。
靴はどうでしょうか?黒のヒールの高くないパンプスなどがあればいいですね。ちなみに、ストッキングは黒がいいでしょう。

受付編Q&A
Q:取引先の社長様の葬儀に、社を代表して参列してきました。受付でライバル会社のA氏とばったり出会いました。受付では私から先に香典をお渡ししました。その後A氏が受付を済ませたようです。
しかし、初めてだったのでA氏の受付での様子を見ていませんでした。会場までの廊下で「まだまだアマちゃんだね」と言われてしまいました。今年入社したてなので、嫌味を言われているのかと思いましたが、もしかしたら不備があったのではと心配です。

A:香典は香典袋に入れて渡しましたか?

Q:はい、中袋に住所、差出人の名も記入してお渡ししました。

A:香典袋は裸のまま?

Q:はい。

A:ライバル会社のA氏の言いたかった事はきっと、袱紗(ふくさ)に包んでいないよということだったのでしょう。香典は、袱紗(ふくさ)に包んで持っていくのが常識です。包み方は袱紗の右寄りに香典を置きます。右→下→上→左の順番に閉じるようにしましょう。3万円以上の場合は、漆塗りのお盆付きの袱紗にすると見映えもいいですよ。

その他の葬儀にかかわるQ&A
Q:昔、オーケストラのコンサートマスターをしていた事もあります。親戚の葬式に始めて参列したのですが、会社関係の方も来られていて、広い葬儀会場で家族葬と言う形で行われていました。
会場が家から近かったので早めに到着し、少し会場をのぞいてみました。パイプ椅子がたくさん並んでおり、どこへ座ればいいのか分からなくなりました。葬式が始まるまでにご回答お願いします。

A:オーケストラのコンサートマスターは、前列の一番左に座りますね。格安の葬式で一番左に座るということは、正解でもあり不正解でもあります。祭壇に向かって通路をはさんで右側が親族、左側が会社関係になるからです。これを押さえておくといいでしょう。
・通路側:上座
ということは、祭壇方向で、親族席では左端が上座、会社関係では右端が上座になります。また、前列になるほど親族については故人に近い人、会社関係ではポジションが上の人となるようです。くれぐれも、一番前の通路側に座るなどする事の無い様に、というところでしょうか。

Q:葬式の途中で退出したら、常識が無い人だと思われてしまうでしょうか?

A:それはないと思います。ただ、新幹線の座席の後ろ倒しの問題もそうですが、後ろに座っている人のことは考えないといけません。僧侶の読経の時にムクッと立ち上がると、後部座席の人達の視界を遮ることになりかねません。さらに中央付近に座っている場合、端の人は脚をすぼめるなどしなければなりません。
どうしても途中退出する場合は、ご自身のお焼香の時に荷物を持って、お焼香をすませ、そのまま通路から出口へそっと出て行くという退出の仕方にするのがいいでしょう。そうすれば、退出の際に他の人の迷惑にならずに済むのではないでしょうか。

Q:格安葬儀社で格安で葬式をすると、ケチっているなどと思われないでしょうか?

A:葬儀の全国平均額は約196万円ほどです。しかし、その内訳は飲食や僧侶へのお布施が多く、それぞれ50万ほど、30万ほどのようです。格安葬儀社はこれらの無駄な費用を一切プランに組み込まず、葬式として成立するための必要最低限の価格にしぼりこんでいるために、低価格となっているだけなのです。
もし、批判する人がいれば、無駄(飲食費、僧侶へのお布施など)を省いた合理的な葬儀なのよとお伝えいただければ、納得してもらえるのではないでしょうか。

知っているだけで葬儀雑学にもつながる~葬式の常識
いかがでしたか?ちょっとしたことですが、気になる事があると不安になるものです。常識、マナーを守るだけで気持ちがいいものです。無事葬式への参列が終わるといいですね。