一般的に公営斎場で葬式をあげると、民営斎場であげるよりも安く済むことが分かっています。しかし、安いからといって道具を省略しているわけではないようです。枕飾りをはじめ、公営斎場で葬式をあげる際の必要な道具をお伝えします。
お通夜の前~枕飾りはプランに入っている?
お通夜の前に必要な道具は枕飾りです。公営斎場で格安葬儀社に依頼するなどする場合、通夜の前の枕飾りも費用に入っているかをご確認されることをおすすめします。
故人がお亡くなりになられてから、通夜までの間に、ご近所や親戚などが弔問に訪れることがあります。その時にご遺体が放置されているなどすれば寂しいものです。
枕飾りは通夜の前の小さな祭壇の役割もあるそうですから、遺族としては準備しておくべき道具になります。枕飾り道具はこちらです。
・枕机
→白い布でおおわれています。葬式の色は白装束といわれています。理由は紅白にあるようです。赤は赤ん坊、白は死にゆく人を表すために白で統一しているという一説があります。
・三具足
→花瓶、香炉、燭台のこと。五具足は香炉の両サイドに燭台、花瓶を置くことから合計5つになるアイテムをいいます。葬式では三具足、法要では五具足だといわれているようです。三具足の場合、向かって左手に花瓶、中央に香炉、右手に燭台となります。
・枕花
→故人の枕元に置く花であり、強い香りで葉は線香にも利用される樒(しきみ)の一輪挿しが多く使われているようです。
・枕飯
→故人が旅立つ時の腹ごしらえとして奉られていたようです。箸を立てる理由は、故人の飯であることをアピールするとともに、他の誰にも分け与えないという意味があるそうです。
・鈴、水、枕団子
など
公営斎場で格安の葬式をあげる場合、ほとんどの葬儀社のプランには枕飾りは費用にふくまれているようです。病院から自宅まで運んでくれる寝台車がサービスに入っているかもあらかじめ確認しておきましょう。
お通夜・葬式・火葬で必要な道具は?
お通夜・葬式・火葬で必要な道具とは、会場に飾られている祭壇、椅子、受付以外の道具のことです。
・棺
・棺用の布団
・仏衣
・棺の中の布団
・ドライアイス
など
ほとんどの公営斎場で行う格安葬儀社ではプランに入っています。しかし、故人の遺影と僧侶の読経がアイテムに入っていないことが多いので注意が必要です。あらかじめ確認しておきましょう。
火葬が終わった後の自宅飾りはセルフで準備
公営斎場で行う格安葬儀社も、民営斎場を利用する場合のプランとほぼ同じ道具が準備されています。しかし、霊柩車、寝台車、遺影、僧侶の読経代など別途料金が設定されていることもあったり、プラン外であったりすることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
骨壺はプランに含まれていることが多いようです。しかし、火葬後の自宅飾りはほとんどの公営斎場での格安葬儀社では準備されていないようなので、事前に準備しておく事をおすすめします。