大切な故人がお亡くなりになった日が火曜日であるなどする場合、仕事の都合がつかずにどうしても格安葬儀社での通夜・葬式の日を土日にずらしたいなどすることがあります。
平日にお亡くなりになった場合における土日への変更時のポイントをお伝えします。
そもそも土日への変更は可能なのか?
格安で葬式をあげる場合は、公営斎場であげることがマストです。公営斎場の休日は友引となっています。そのため、土日であっても友引に重なりさえしなければ、通夜と葬儀を土日に変更することはできます。
ただ、予約が多いことが予想されますので、そうなれば空いている民営斎場も視野にいれていかなければいけません。
どうしても土日に公営斎場で葬式を格安であげたい場合
土日に葬式の日をずらすためには、公営斎場の安置所へ眠らせて置く必要があります。公営斎場での安置料金は1日あたり4,000~8,000円ほどです。月曜日から金曜日までの5日間を眠らせておくのであれば、2~4万円の追加料金が発生することになります。
自宅でドライアイスを補充しながら眠らせておくこともできますが、夏場などは腐敗が進むので、たとえ1週間でも自宅よりも安置所へ移動させたほうがいいでしょう。
さらに、土日が満員であと1週間後に通夜・葬式・火葬となる場合二週間の延長になります。その場合、腐敗を防止するためにもエバーミングという方法をとったほうがいいでしょう。
1カ月は保存可能~エバーミング
エバーミングとは、特別な液体でご遺体を消毒、殺菌をしながら、腐敗の原因となる血液や体液を抜き取ることをします。その結果、ご遺体は1カ月までなら眠らせておくことが可能です。しかし費用は高くなり、15~25万の追加料金が発生してしまいます。
ご遺体を拭いた後、殺菌や消毒を行います。その後、ご遺体の一部を切開、エバーミング液を体内に注入、静脈から水分を取り除いていきます。内臓にもエバーミング液を注入し、全体にエバーミング液を浸透させます。その時マッサージを行い、静脈を体外にすべてだしていきます。
切開部分を接合したあと、ご遺体をきれいに洗い、化粧をほどこし着物を着てもらいます。そうすることでご遺体を安心して一ヶ月くらいはご安置いただけるというわけです。
経済的に負担を感じる場合の対処法
エバーミングをする余裕がないなどする場合、火葬だけを先に行い、葬式や告別式を数か月後に行うなどすることもできます。昔は農作物の豊作時期に死去されるなどすれば、先に火葬を行い、刈り入れ時が終わってからあらためて葬式をすることも多かったようです。
今でも遺族の都合によって、火葬だけを先に行うこともあるそうです。どうしても都合がつかない場合の対処法としてお伝えしておきます。
日本の会社の9割は忌引きがある?
日本の会社の9割は忌引きで休むことができます。忌引きは労働基準法には規定されていません。しかし、多くの会社の就業規則では忌引きは休暇であり、かつ有給であると定めています。
しかし一部の会社では、就業規則では休みとしているにもかかわらず、有給でない会社もあるようです。入社する前は忌引きで休むことができる会社を選ぶことをおすすめします。